ハイドン・フィルハーモニーの、重要なパート、ホルン奏者のロベルト・ロレンツィさんは、ウイーン国立歌劇場管弦楽団の一員として、ウイーンのオペラ座のオーケストラ・ピットで演奏しています。ハイドンの多くの作品は、トロンボーンやチューバといった金管楽器を使いません。そのため、ホルンはトランペットと共に、迫力を盛り上げるのに使われます。有名なオラトリオ「四季」の第三部「秋」や、"La
fedelta premiata"序曲、交響曲第73番「狩」などには華やかなソロがあり、ホルンが狩の角笛の役割を演じます。そんなときは彼は大活躍します。技術的にはもちろん大変ですが、体力も必要です。というのは、演出効果を重視するフィッシャーさんは、ホルンを時には客席の後に配置し、舞台との掛け合いを試みる事があります。だから彼は演奏の途中でも舞台から立ち去り、移動しなければなりません。舞台を降りてから客席に行くまでの時間が少なく、一生懸命走ったため、息が切れて大事なソロで音を外してしまった、という失敗談もあります。 ハイドン・フィルハーモニーのCDでホルンのソロがあったら、そんな彼の努力を思い出してください。
1999年から、彼はハイドン・フィルのオーケストラ・ディレクターを務めています。
(04/06/99)