クッキングノート

 

 
  クッキング・マエストロ

 音楽だけでなく、マエストロ・フィッシャーは料理も大好きです。残念ながらとても忙しいので料理をする時間はあまりありませんが、ときどきオリジナルの料理を自分で考案します。ここに彼のスペシャル料理のレシピを紹介します。

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bullet二日酔いスープ 
bulletベジタブル・ガーリック・スープ
bulletハンガリアン・グヤーシュ・スープ

アダム・フィッシャー風ボテトグヤーシュ

慣れた手つき(?)でジャガイモを切る リクエストをたくさん頂きなながらも、フィッシャーさんが多忙で新しい記事を公開できませんでしたが、この度ようやく新しいレシピを入手しました。

昨年に引き続き、今年のバイロイトでも、スタッフに自作のスープご馳走したシェフ・フィッシャーですが、アイゼンシュタットでもハイドンフィルに感謝は忘れません。2回の最終マチネーの間に、アイゼンシュタットのレストラン「エーデル」と協力して、フィッシャーさんはオーケストラ全員を招待しました。メニューは野菜のたくさん入ったポテトグヤーシュスープで、これとパンだけで十分昼食になります。普通のポテトグヤーシュは水分が少なくスープではありませんが、これはフィッシャーさんオリジナルのベジタリアン・メニューです。

材料(4人分)

ジャガイモ大3個、たまねぎ2個、トマト小さいもの3個、にんにく一かけ、ピーマン(彩りを考えて赤と黄色を混ぜる)大き目のもの2個、インゲン100グラム位、唐辛子1個、卵1個、小麦粉カップ1杯、固形スープの元1個、粉末のパプリカ20グラム位、塩、コショウ、油。パセリ、サワークリーム少々。

作り方アダム・フィッシャー風ポテトグヤーシュ

  1. たまねぎはみじん切り、トマトは湯がいて皮をむき、さいの目に切る。にんにくはすりつぶす。ジャガイモは皮をむき、乱切りにする。
  2. 深めの鍋に大さじ2杯のサラダ油を熱し、にんにくとたまねぎを炒める。香りが出たら、トマトと粉末のパブリカを入れ更に炒める。
  3. たまねぎが透明になったら水を3カップと固形スープの元を加える。
  4. ジャガイモと小口切りにした唐辛子を鍋に加える。
  5. 沸騰したら火を弱め、ジャガイモを入れてから10分位後に、種を取り除き縦に千切りにしたピーマンを入れる。
  6. 焦げないようにかき混ぜながら、塩と胡椒で味付けをする。またこの間に小麦粉1カップ弱を卵で練って生地を作る。
  7. インゲンは3センチ位の長さに切り、ジャガイモが柔らかくなった頃に鍋にいれる。小麦粉の生地は親指の先くらいの大きさにちぎって鍋に入れる。3〜5分位して、インゲンと小麦粉の生地が柔らかくなったら完成。炒め始めてから45分から50分が調理時間の目安。盛り付けた後、ローズマリーを散らす。好みによりサワークリームを少し入れても良い。

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二日酔いスープ

 シェフ・フィッシャーにオリジナルの料理を公開してもらうクッキング・ノートのシリーズですが、毎回ご好評をいただきながら、なかなか取材ができません。今回は日本滞在中のフィッシャーさんに特にお願いして「二日酔いスープ」を料理してもらいました。このスープはフィッシャーさんが独自に考案したもので、コンソメをベースに、サワークリームと酢の酸味のを効かせたものです。日本の材料はヨーロッパのものとは多少異なりますが、工夫しながら、約1時間ほどで完成しました。なお、「二日酔いスープ」の名前の由来は、酸味がアルコールを分解するためで、決してフィッシャーさんが二日酔いばかりしている訳ではありません。 (05/01/98)

材料(4人分)

たまねぎ大3個、ジャガイモ中8個、トマト4個、ピーマン大1個(日本の小さいものは6個)、ニンニク2カケ、コンソメスープの元60グラム位、サワークリームまたはヨーグルト200グラム、酢少々、唐辛子少々、水4カップ。
 

 

作り方

  1. トマトを湯がいて、皮をむく。(シェフ・フィッシャーはトマトの皮が浮いているスープは嫌いです。)玉ねぎとニンニクは微塵切りにする。
  2. スープ用の鍋に油を引き、玉ねぎとニンニクを炒める。玉ねぎが透明になったら、小さく切ったトマトを入れ、更に炒める。
  3. ピーマンを乱切りにして鍋に入れ、炒める。(種も入れる。)
  4. 水を2カップ程入れる。皮をむき、乱切りにしたジャガイモを鍋に入れ、残りの水を追加して中火で煮込む。
  5. ジャガイモが軟らかくなったらコンソメで味をつける。塩コショウを使わないので、少し多めにする。好みにより、輪切りにした唐辛子を入れる。
  6. サワークリームを鍋に入れて良くかき混ぜる。酸味を補うために酢を少々入れる。コンソメで味を調えて出来上がり。

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ベジタブル・ガーリック・スープ

 インターナショナル・ハイドンターゲ95の期間中の9月15日、コンサートやリハーサルの合間を縫って、アイゼンシュタットのパブレストラン「エーデル」で、フィッシャーさんはオリジナルスープを調理し、お客さん達に振る舞いました。メニューはフィッシャーさん自身が、ベジタリアンの息子さんアーロン君のために工夫した「ベジタブル・ガーリック・スープ」でした。当日はアーロン君の15歳の誕生日ということで、リハーサルの後電話で「ハッピー・バースデー」を伝えた後、午後7時半から約100人分のスープの調理にとりかかりました。蝶ネクタイと燕尾服を料理帽とエプロン姿に換え、指揮棒の代わりに大きなスプーンをもって鍋をかき混ぜる姿は、どう見てもマエストロとは思えませんが、3人の助手との共同作業で、約1時間後には赤いスープができあがりました。ハイドンザールでのコンサートを楽しんだ観客達は「エーデル」に立ち寄り、この特製スープに舌鼓を打ちました。以下にレシピを紹介します。 (11/01/95)

材料(4人分)

玉ねぎ120g、ジャガイモ320g、赤パプリカ120g、トマト120g、マッシュルーム40g、にんにく1カケ、卵1個、サワークリーム40cc、水3カップ、パセリ少々、塩、胡椒、ブイヨンスープの素少々。

作り方

  1. 深めの鍋に油を引き、みじん切りにした玉ねぎとすりつぶしたにんにくを炒める。
  2. 玉ねぎが透明になったら、皮をむき小さめにに切ったジャガイモを入れ、さらに炒める。
  3. みじん切りにした赤パプリカと、湯がいて皮をむいたトマトを入れ、3カップの水を加えてよくかき混ぜながら中火で煮込む。
  4. ジャガイモが柔らかくなったら、スライスしたマッシュルームをいれ、さらに煮込む。
  5. マッシュルームに火が通ったら、塩、胡椒とブイヨンスープの素で味を付ける。
  6. ボールに卵を割ほぐし、サワークリームを加えて混ぜておく。
  7. サワークリームと卵を(5)に加え、よく混ぜる。
  8. 皿に盛り、パセリのみじん切りを散らして出来上がり。

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ハンガリアン・グヤーシュ・スープ

 メトでの公演期間中の1996年1月28日、予めお願いしてニューヨークのアパートを訪ねたところ、わざわざ圧力鍋まで用意して料理を実演してくれました。材料の買い出しから始まり、慣れた手つきで野菜を刻みながら、翌日のお客さんの分も含めて4人分を調理しました。 (05/01/96)

材料(4人分)

ニンニク1かけ、玉ねぎ中4個、赤ピーマン大1個、ホットペパー2個、牛肉(スネ肉がよい)1キロ、ジャガイモ大2個、トマト4個、パプリカ(辛くないもの)100グラム、水1.5リットル、小麦粉200グラムくらい、卵1個。

作り方

  1. 肉は角切りにし、塩をふっておく。
  2. 深めの鍋に油を入れ、みじん切りにした玉ねぎとニンニクを透明になるまで炒める。
  3. 赤ピーマンとホットペパーを小さめの乱切りにして炒める。
  4. 肉を入れて、表面に色が付くまで炒める。
  5. 固まりを砕きながらパプリカを加える。水を500ミリリットルくらい入れる。
  6. 皮をむいたトマトを小さく切って入れる。
  7. さらに水を追加してじっくり煮込む。普通の鍋なら2時間、圧力鍋なら45分。
  8. 肉が柔らかくなり、他の野菜が解けてほとんど無くなったら、皮をむき小さめの乱切りにしたジャガイモを鍋に入れ、柔らかくなるまで煮込む。普通の鍋なら15分、高圧鍋ならば3分くらい。
  9. ジャガイモが柔らかくなったら塩で味を調える。
  10. 小麦粉を皿に入れ、その上に卵を割入れる。卵と小麦粉を混ぜ合わせ、堅めの生地をつくる。この生地をできるだけ細かくちぎり、鍋に落とす。沈んだ生地(チペトケと言う)が浮き上がってきたら完成。

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