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アダム・フィッシャー &
ハイドン・フィルハーモニー・ファンクラブ
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| 盛り沢山のマンハイム国立劇場デビュー・シーズン | |
| 野心的な2001年の計画 | |
| デンマーク・ラジオ・シンフォニエッタ | |
| 充実するハイドン・フィルハーモニーとの活動 | |
| 他のオーケストラへの客演指揮 | |
| ハイドン交響曲全集の進捗状況と新譜CD | |
| 新オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニー?! | |
| 素朴な質問コーナー − 失敗から学んだ教訓(1) | |
| ハイドンフィル Who's who − シビーレ・ホネック(チェロ) | |
| 演奏会情報 − 2000年2月、3月、4月 | |
| ドイツ語ハンガリー語ミニ講座 | |
| 編集後記 |
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今年の活動のハイライトは、マンハイム国立劇場のオペラ監督への就任です。任期は今年10月から2004年まで、毎年2つの新製作を含め、30〜35のオペラ公演を指揮するだけでなく、歌劇場オーケストラの常任指揮者としても、5〜10の演奏会に登場します。
注目のデビュー・シーズンは、10月1日、モンテヴェルディの「タンクレディとクロリンダの戦い」とバルトークの「青髭公の城」の新製作でスタートします。17世紀のモンテヴェルディと20世紀初頭のバルトークの組み合わせは、多少奇異な感じがしますが、どちらの作品も二人の歌手のみによって歌われ、男女の愛をテーマにしています。300年を隔てた二つの作品が、フィッシャーさんの手により、どのように表現されるか、非常に興味があります。また、オペラのデビュー公演の直後、10月3日には、お得意のハイドンのオラトリオ「天地創造」、翌週の10月10日はマーラーの交響曲第7番で、オーケストラの定期演奏会にも登場します。
デビュー・シーズンのもうひとつの新製作は、モーツアルトの「ドン・ジョバンニ」です。ハイドンターゲで「オルランド・パラディノ」、「月の世界」を演出した、マティアス・ショーンフェルトを起用する予定で、斬新なアイディアが期待できます。
さらに、最初のシーズンのハイライトは、11月〜12月に予定されている、ワーグナーの「リング」チクルスです。フィッシャーさんは、過去にはウイーンなどで「ラインの黄金」や「神々の黄昏」を単発で指揮したことはありますが、全4作を連続で上演するのは初めてです。合計4〜5チクルスを上演する予定で、今年のレパートリーとしても最大の山場になります。
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来年以降はまだ計画段階で、確定はしていませんが、フィッシャーさんは野心的なアイディアを持っています。まず、2001年の3月15日〜17日には、フィッシャーさんの故郷、ブダペストへの引越し公演を計画しています。演目は「トリスタンとイゾルデ」で、オペラ以外にも、オーケストラのコンサートもあります。この公演はマンハイム国立劇場にとって、初めての外国での公演になります。
2001年の新製作は、モーツアルトの「イドメネオ」と、ハンガリーの作曲家、カール・ゴールドマルクの「シバの女王」を検討中です。「シバの女王」は1875年にウイーンの宮廷オペラハウスで初演されて以来、マーラーやブルーノ・ワルター、リヒャルト・シュトラウスなどにより、ウイーンを中心に上演されました。しかしながら、第二次大戦中にナチにより禁止されて以降、演奏会形式の上演が数回行われた程度で、全世界的にも本格的な上演はありません。録音も少なく、フィッシャーさん自身が1980年にハンガリー国立オペラを指揮した物しかありません。現時点では出演者は未定ですが、フィッシャーさんとしては、「メフィスト」、「ミーティング・ビーナス」などで有名な、アカデミー賞受賞のハンガリー人映画監督、イシュトバーン・サボーに演出を依頼したい模様です。
来年のもうひとつのイベントは、「モーツアルト・オペラ・フェスティバル」です。「ドン・ジョバンニ」、「イドメネオ」を含め、モーツアルトのオペラを集中してこの行う計画で、2001年以降、毎年12月に予定されています。
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昨年常任指揮者に就任した、デンマーク・ラジオ・シンフォニエッタとの活動も見逃せません。昨年同様、年間4回のコンサートをコペンハーゲンで行うほか、ラジオ用のレコーディングなど、活動は多岐に渡ります。フィッシャーさんとデンマーク・ラジオ・シンフォニエッタは、昨年、モーツアルトの交響曲40番などを録音しましたが、その出来はすばらしく、場合によってはCDとして発売されるかもしれません。また、昨年に引き続き、3月下旬のブダペスト春の音楽祭に出演するなど、ますます活発な活動が予定されています。オーケストラとフィッシャーさんの関係も良好で、1月末のコンサートの合間には、フィッシャーさんが得意のオリジナル・スープ作り、パーティーを開いた模様です。
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もちろん、ハイドンフィルとの活動も忘れてはいけません。今年、アイゼンシュタットのハイドンフェスティバル事務局は、9月のハイドンターゲに加えて、「オラトリオ2000」と題するコンサートシリーズを春から秋にかけて企画しています。これは、ハイドンのオラトリオやカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」など、合唱曲を7回に渡って演奏するシリーズです。ハイドンフィルは、3月12日にフィッシャーさんの指揮で、ベートーベンの第9を、5月6日にはハイドンの「四季」を演奏します。また、9月30日には、ペーター・シュライヤーを客演指揮者に迎えて、「天地創造」の演奏会も行います。
それに先立つ3月31日と4月1日には、ブダペストの春の音楽祭と、ウイーン・コンツェルトハウスのコンサートシリーズの一環として、アイゼンシュタットと同じ「四季」を演奏します。意外なことに、ハイドンフィルのブダペスト公演は89年以来11年ぶり、ウイーンではチャリティ・コンサートを除くと初めての正式演奏会です。ちなみに、今回ファンクラブの大島早由里は打楽器の一部を担当する予定です。次号で詳細をレポートしますので、ご期待ください
ハイドンターゲは例年通り、オペラ4公演とともに、最終日のマチネーを、フィッシャーさんとハイドンフィルが担当します。このマチネーはNHKにより、衛星中継の計画があります。
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秋以降は、ハイドンターゲとマンハイムが中心になりますが、それ以前には、ヨーロッパ各地で多数の客演があります。ミュンヘンでは「こうもり」を指揮し、チューリッヒでは「チェネレントラ」、ハイドンの「哲学者の魂」で、チェチリア・バルトリと共演します。また、コンサートでは、ベルギー国立管と、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」、ハンガリー国立響とのマーラー6番などがあります。5月にはアメリカに渡り、ロサンジェルス・フィルの定期演奏会にも再登場します。
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皆さんご存知のように、フィッシャーさんとハイドン・フィルハーモニーはハイドンの交響曲の全曲録音に挑戦中です。過去に多くの団体が挑戦し、中断していることからも、その大変さは容易に想像できますが、今年1月に、発売元のニンバスレコードは、全集を完結させることを正式に決定し、フィッシャーさんとオーケストラに連絡しました。これにより、ドラティ盤に続いて、2作目の全集が完成することが確実になったわけで、全世界のハイドン愛好家にとって、大きな朗報です。
録音開始以来13年目の現在、第1、3、4、6、7、8集がリリースされており、第5集に含まれる交響曲70番〜81番は、すでに録音済みで現在編集中。ニンバス・レコードのプロデューサー、ドミニク・ファイフェ氏によると、今年10月の世界発売に先駆けて、アイゼンシュタットのハイドンターゲで特別販売する予定です。フィッシャーさんとハイドンフィルは、今年の6月に30番〜39番、来年に20番代を録音し、これには、交響曲A,Bなどの番号なし交響曲も含まれる計画です。第2集の発売は来年の末で、2002年には、完成した交響曲全集として、スペシャル・エディションの発売も予定されています。
また、この1月には、「告別」、「熊」、「驚愕」など、特に人気の高い交響曲を選んだ2枚組の選集CDが発売されました。全集として発売されているものと同じ音源ですが、これ一組でハイドンの交響曲のエッセンスが楽しめ、ハイドン初心者には最適です。このCDは、アイゼンシュタットのエステルハーツィー城では、昨年からすでに販売され、観光客などに大好評でした。
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昨年のハイドンターゲのプログラムやハイドンフェスティバルのホームページなどに、「新オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニー」という名前が使われています。実はハイドンフィルは、より充実した活動ができるように、98年に理事、マネージメントの顔ぶれを一新し、体制を充実させました。そのため、当面新しい名称を使用しています。ただしオーケストラのメンバーは変わりません。ご安心ください。
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次回は、ハイドンフィルのブダペスト春の音楽祭、ウイーン・コンツェルトハウスでの公演や、チェチリア・バルトリとの「チェネレントラ」のリバイバル公演の模様をお送りする予定です。
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2009 Adam Fischer & Haydn Orchestra Fan Club
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