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アダム・フィッシャー &
ハイドン・フィルハーモニー・ファンクラブ
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| オラトリオ「四季」とベートーベンの第9―ハイドンフィルの2000年の幕開け | |
| 大成功のブダペスト、ウイーンでの公演 | |
| 世界のコンサートホール − コンツェルトハウス(ウイーン、オーストリア) | |
| 素朴な質問コーナー − 失敗から学んだ教訓(2) | |
| ハイドンフィル Who's who − ペーテル・リゲティ(ビオラ) | |
| 演奏会情報 − 2000年5月、6月、7月 | |
| ドイツ語ハンガリー語ミニ講座 | |
| 編集後記 |
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ハイドン・フェスティバルでの活動のために創設された、オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーですが、今年はフェスティバル以外にも、3回のコンサートがアイゼンシュタットで開催されます。その第一回目として、3月12日にベートーベンの第9の演奏会が、クルトゥールツェントルムで行われました。ソロは、昨年オペラ「アルミーダ」のリナルドで活躍した、ヨハネス・クムや、ハイドンフィルとの共演も多いウォルフガング・バンクルなどが担当しました。
その3週間後には、この春の最大のイベント、オラトリオ「四季」のウイーンとブダペストでの演奏会がありました。これは、コンツェルトハウス主催の合唱定期公演に組み込まれたもので、ブダペスト春の音楽祭、アイゼンシュタットのオラトリオ2000シリーズとも共同開催となりました。
今回の合唱は1858年に創立された、ヨーロッパ中でも有数の歴史を誇るウイーン・ジングアカデミーが共演しました。この合唱団は1913年にコンツェルトハウス完成以来、ここを本拠地にしています。バッハやヘンデルのオラトリオから、20世紀の合唱曲まで、幅広いレバートリーを誇り、マーラー、フルトヴェングラー、リヒャルト・シュトラウスなどの巨匠や、アバド、ラトル、ノーリントンなどの現在の有名指揮者とも共演しています。
今回の演奏会のリハーサルは4月28日にスタートしました。「四季」のように大きな作品は、最初から全出演者が揃って練習するわけではありません。まず初日は弦楽器のリハーサルと、ピアノの伴奏による合唱の練習です。同じハイドンのオラトリオ「天地創造」に比べると、「四季」は知名度が低く、合唱団も慣れていません。合唱指揮にも秀でたフィッシャーさんは、暗い冬が終わり春の訪れをつげる"Konn,
hol der lenz"の合唱など、厳しく要求し、何度も繰り返していました。
翌日は、オーケストラだけのリハーサル、ソリストを迎えて練習に続いて、夜7時から合唱とオーケストラ合同リハーサルがありました。フィッシャーさん独特の大胆なテンポのルバートに、合唱が反応できず、飛び出してしまう部分もありましたが、最初の合同リハーサルだというのに、オーケストラも合唱団も完成に近い状態でした。
翌日の30日はハーサルの最終日です。最後の仕上げとして、夕方からは本番と同じ形式のゲネラルプローベがありました。このリハーサルにはエキストラのホルン奏者や打楽器奏者も参加します。今回新たに加えたシンバルは、ハイドンフィルの打楽器奏者ミハーイ・カサーシュさんが担当し、タンバリンは、93年の演奏会でも演奏した、息子のミハーイさんが共演しました。ファンクラブの大島早由里は、トライアングルとして参加させていただきました。
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3月31日は、ブダペストのリスト音楽院での公演です。ブダペスト春の音楽祭は、毎年3月末から4月にかけて開かれ、国際的にも話題になっています。ハイドンフィルのコンサートは、音楽祭の数多い公演の中でも人気が高く、チケットは早くから売り切れでした。フィッシャーさんの国際的知名度を反映し、外国からの聴衆も多く、日本からの団体も見られました。
演奏が始まると、厳しい冬を表す序奏に続いて、バスのオラフ・バー、テノールのヘルベルト・リッバード、ソプラノのマリン・ハルテリウスがレチタチーブを歌うと、合唱団の春を喜ぶ歌が始まります。緊張気味の合唱団は、出だしこそフィッシャーさんの指示した通りにはいきませんでしたが、曲が進むにつれて緊張も解れ、次第に実力を発揮しました。「春」最後の合唱のマエストーソなど、ぎりぎりまでテンポを落としたオーケストラに合わせて、荘厳な合唱を聴かせました。
第二部「夏」は、夏の日の出や嵐など、ダイナミックな場面の多い楽章ですが、それだけではなく、ルーカスのレチタチーブとカヴァティーネでは、フィッシャーさんは今ではあまり使われない、木製の弱音器を用い、ハイドンの音色を再現していました。
休憩の後の「秋」はフィッシャーさんの独壇場です。村人と狩人の合唱では、合計8本のホルンをステージ正面、客席後方と横に配置し、立体的な効果を利用して圧倒しました。それに続く「秋」最後の合唱は喜びにあふれ、思わず踊りだしたくなるほど生き生きしていました。
「冬」は雪の中をさ迷う旅人の歌や、ハンネと村人の糸巻きの合唱などがあり、最後に再び春の訪れを感謝しながら、盛大に終わります。演奏が終了すると、聴衆は立ち上がって大喝采で応え、拍手は長い間続きました。フィッシャーさんは、ソリスト、合唱団はもちろん、オーケストラのソロ奏者も立たせて、賛辞を送りました。
翌日のウイーンでのコンサートは、オーケストラ、合唱団はより集中して演奏を聞かせてくれました。ソリストにわずかなミスがありましたが、全体的には、前日以上に素晴らしい出来でした。このコンサートは、5月1日にオーストリアのラジオで放送されます。また、今回の公演の評判を受けて、有名なフェスティバル、ロンドンのプロムスから出演の招待がありました。もしかすると、来年はハイドンフィルのプロムス再登場公演があるかも知れません。
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次回はスペースの関係で載せられなかった、チェチリア・バルトリとの「チェネレントラ」のリバイバル公演や、ロサンジェルスフィルの定期演奏会のレポートをお送りする予定です。
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2008 Adam Fischer & Haydn Orchestra Fan Club
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